物価上昇で節約志向が高まるなか、即席麺が売れ行きを伸ばしています。特に好調なのが、シンプルな袋麺です。
■「年60億食」即席麺市場が拡大
自分で作った具材を盛り付け本格的なラーメンにしたり、今、袋麺を食卓の主役にする家が増えています。
店の棚には、大量に陳列された袋麺がずらりと並んでいます。
ベニースーパー 赤津友弥本部長
「店では、通常50種類程度の(袋麺の)取り扱いがある。物価高ですが、袋麺の売り上げは順調に推移しているように感じる」
東京・足立区にあるスーパーでは、袋麺の売り上げが右肩上がりになっています。
1食あたりの割安感があり、簡単に作れておいしい即席麺。日本即席食品工業協会の調べによると、昨年度売れた即席麺は59億8347万食で歴代2位。中でも袋麺は20億2807万食と全体のおよそ3割を占め、需要が大幅に増えています。
一人暮らし 80代
「簡単だから。野菜を入れて作る。仕事が休みの朝とかに」
6人家族 50代
「コメが高いのもあったから麺類が増えてきた。野菜もいっぱい入れて、肉も入れて鍋一つでというのは便利」
■暑い季節にピッタリ「冷たいラーメン」
物価高やコメが高騰するなか、低価格が支持されてきたベーシックな袋麺。人気の秘密は、アレンジしやすいことにあります。
大手食品メーカー「サンヨー食品」でも、ベーシックな塩味や味噌味の袋麺が人気で、ホームページには500件以上ものアレンジメニューレシピを載せています。
一風変わったラーメンを考えた人もいます。
「今猛暑で、6月でこの暑さなので、やっぱり『冷たい麺』」
元パティシエの横浜市在住のタッキーさん。この日家族に振る舞ったのは、暑い季節にピッタリの「冷たいラーメン」です。
用意したのは、塩ラーメンとサラダチキン、エビ、レモンなどを含めた合わせて7品。家族3人分で、食費は1000円以内です。
「手軽さ、素早さですね」
袋麺を4分ゆで水でしめます。粉スープを水に溶かし、そこに麺を入れ切った材料を乗せれば、夏にさっぱり冷製ラーメンの完成です。
「初めて家族は食べると思います」
「(Q:緊張しますか?)そうですね。喜んでくれればうれしいですが」
初めて口にする冷たいラーメン。そのお味は…?
子ども
「いただきまーす。おいしい」
(「グッド!モーニング」2025年6月26日放送分より)
[テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp
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